天烏由貴のマイペースな創作ブログ。
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風神、雷神の世界へと行こうか。
ある国に、強い風を吹かせる風神族と雨と雷を落とす雷神族がいた。
風神族は、大きな扇をもって歌いながら舞う。
雷神族は、様々な楽器をもって音を出す。
彼等は、いつも宴を行っていた。
強い風が吹く。
それにより雲が訪れ、強い雨が降る。
雷が鳴る。
風は、それを遠くのところへ響かせる。
ある時、風神族はこんな歌を歌いながら舞った。
強い風よ、遠くへ遠くへ。
弱い風よ、優しく優しく。
強い風も来れば、弱い風も吹く。
冷たい風が来れば、暖かい風も来よう。
舞に舞え。
風により葉が舞う。
舞う風は、何処までも逝く。
さぁ、舞え。
鮮やかに。
さぁ、扇げ。
華やかに。
我等は風の舞を永久(とわ)に舞う。
それの対に雷神族達は、こんな歌を歌いながら楽器を奏でた。
響け、響け。
大きく大きく。
落ちれ、騒げ。
祭りだ、宴だ。
光る龍は、地に落ちる。
小さな龍も地に落ちる。
彼方へ雅楽のこの音を。
大きく響け。
この音色。
曲が終われば、宴も終わる。
雲が千切れ、祭りが終わる。
終わりだ、終わりだ。
最後にひとつ。
昔、人々は風神族と雷神族を『鬼』と勘違いをしたそうだ。
しかし、それは違った。
彼等は、目には見えない『人』なのだ。
だから、目に見えないところで風が吹き、雨が降り、雷が鳴った。
だが、人々はそれに全く気付きはしなかった。
そして、ある時代。
ある画家によりある絵が描かれた。
それは、衣を持ち雲に乗っている鬼と太鼓を持ち雲に乗っている鬼だった。
その絵を画家は、こう呼んだ。
『風神・雷神』
それが描かれた以降、人々の心に天候は鬼と関連すると思い込んだ者もいたそうだ。
・・・
今日も風が吹き、雷が鳴る。
それは、鬼がやっているのじゃない。
風神族と雷神族が舞を舞い、雅楽を奏でているからだ。
・・・fin・・・
++++++++++
高校時代のお伽話的短文です。
これを作った動機が確か、雨風が強い日でした。
あまりにも豪快な感じなのでつい、ふと思いついたのが風神雷神でした。
それで軽く打ってみたもの。
皆さんにとって自然は何ですか?
風神族は、大きな扇をもって歌いながら舞う。
雷神族は、様々な楽器をもって音を出す。
彼等は、いつも宴を行っていた。
強い風が吹く。
それにより雲が訪れ、強い雨が降る。
雷が鳴る。
風は、それを遠くのところへ響かせる。
ある時、風神族はこんな歌を歌いながら舞った。
強い風よ、遠くへ遠くへ。
弱い風よ、優しく優しく。
強い風も来れば、弱い風も吹く。
冷たい風が来れば、暖かい風も来よう。
舞に舞え。
風により葉が舞う。
舞う風は、何処までも逝く。
さぁ、舞え。
鮮やかに。
さぁ、扇げ。
華やかに。
我等は風の舞を永久(とわ)に舞う。
それの対に雷神族達は、こんな歌を歌いながら楽器を奏でた。
響け、響け。
大きく大きく。
落ちれ、騒げ。
祭りだ、宴だ。
光る龍は、地に落ちる。
小さな龍も地に落ちる。
彼方へ雅楽のこの音を。
大きく響け。
この音色。
曲が終われば、宴も終わる。
雲が千切れ、祭りが終わる。
終わりだ、終わりだ。
最後にひとつ。
昔、人々は風神族と雷神族を『鬼』と勘違いをしたそうだ。
しかし、それは違った。
彼等は、目には見えない『人』なのだ。
だから、目に見えないところで風が吹き、雨が降り、雷が鳴った。
だが、人々はそれに全く気付きはしなかった。
そして、ある時代。
ある画家によりある絵が描かれた。
それは、衣を持ち雲に乗っている鬼と太鼓を持ち雲に乗っている鬼だった。
その絵を画家は、こう呼んだ。
『風神・雷神』
それが描かれた以降、人々の心に天候は鬼と関連すると思い込んだ者もいたそうだ。
・・・
今日も風が吹き、雷が鳴る。
それは、鬼がやっているのじゃない。
風神族と雷神族が舞を舞い、雅楽を奏でているからだ。
・・・fin・・・
++++++++++
高校時代のお伽話的短文です。
これを作った動機が確か、雨風が強い日でした。
あまりにも豪快な感じなのでつい、ふと思いついたのが風神雷神でした。
それで軽く打ってみたもの。
皆さんにとって自然は何ですか?
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